直江兼続が仕掛けたもの
『密謀』 藤沢周平作
まさに、あったのだよね、「密謀」が。
歴史の<その>渦中に巻き込まれ、その陰に埋もれてしまった<その>「密謀」がリアルに美しく描かれた傑作なのです、この作品『密謀』は。
今まで見た(読んだ)事もない石田三成との友情(三成との友情を描いたものは非常に少ないと思われる。また、ほとんどの場合三成は悪役である。)や、神々しいばかりの上杉謙信の姿がまるで、この『密謀』の舞台を裏から光照らしているように、遠近表現されている。
びっくりするな、もしこの『密謀』成功していたら、歴史はどう変わっていったのか、思いを馳せるだけでも、興奮する。
いや、可能性としては<その>成功の確立は高かったのではないかな!?
0コメント